Japanese
English
原著
Acantholytic Herpetiform Dermatitisの1例
A CASE OF ACANTHOLYTIC HERPETIFORM DERMATITIS
梁瀬 恵子
1
,
山田 瑞穂
1
,
今村 貞夫
2
Keiko YANASE
1
,
Mizuho YAMADA
1
,
Sadao IMAMURA
2
1大阪赤十字病院皮膚科
2京都大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Osaka Red Cross Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.999-1003
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201516
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要約 79歳,女性.約9カ月前,全身の瘙痒性皮疹のため当科を受診し,臨床像ならびに組織学的所見より,ジューリング疱疹状皮膚炎と診断された.加療により寛解状態を保つていたが,最近増悪し,再入院した.
皮疹は直径1cmまでの瘙痒性小水疱であり,水疱は境界鮮明な紅斑の周辺に環状に配列していた.臨床的には前回同様,典型的なジューリング疱疹状皮膚炎を思わせた.
しかし,生検所見では,表皮のびまん性のeosinophilic spongiosisと表皮内水疱,およびsuprabasal acantholysisがみとめられた.
螢光抗体法においても,表皮細胞間に抗体をみとめた.
本例は,いわゆるacantholytic herpetiform dermatitisに一致する症例と思われる.
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