Japanese
English
原著
特異疹を主訴として来院した急性骨髄性白血病の1例
ACUTE MYELOCYTIC LEUKEMIA WITH SPECIFIC CUTANEOUS LESIONS
桑原 京介
1
,
長嶋 典安
1
,
辻口 喜明
1
,
森嶋 隆文
1
,
太田 雍徳
2
Kyosuke KUWABARA
1
,
Noriyasu NAGASHIMA
1
,
Yoshiaki TSUJIGUCHI
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
,
Yasunori OTA
2
1日本大学医学部皮膚科教室
2大宮赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
2Department of Dermatology, Omiya Red Cross Hospital
pp.539-544
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201762
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47歳,男子.頭頂部にクルミ大の半球状腫瘤,顔面,頸部,体幹,四肢に大豆大までの多発性の丘疹〜結節,左大腿に鶏卵大の皮下腫瘤を主訴として来院した.表在リンパ節腫大,歯肉肥厚,末梢血液像および皮疹の病理組織学的所見から皮膚科で白血病が疑われ,内科での精査の結果,急性骨髄性白血病と診断された.抗白血病剤の使用によつて皮疹は消褪傾向を示したが,血液や骨髄像に改善の徴なく,入院第116日目に死亡した.皮疹が白血病発見の端緒となることが少なくないことを知るとともに白血病の特異疹につき文献的考察を試みた.
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