薬剤
尿素軟膏外用の尋常性魚鱗癬に対する二重盲検法による臨床効果の検討
戸田 浄
1
,
手塚 正
2
,
小堀 辰治
1
,
三浦 祐晶
3
,
高木 章好
3
,
大西 修
3
,
清寺 真
4
,
真家 興隆
4
,
大角 毅
4
,
久木田 淳
5
,
石橋 康正
5
,
香川 三郎
2
,
手塚 正
2
,
戸田 浄
1
,
福代 良一
6
,
井上 久美子
6
,
斉藤 忠夫
7
,
浜田 稔夫
7
,
占部 治邦
8
,
幸田 弘
8
,
利谷 昭治
9
,
中溝 慶生
10
,
猿田 隆夫
10
,
田中 恒男
5
1東京逓信病院
2東京医科歯科大学
3北海道大学
4東北大学
5東京大学
6金沢大学
7大阪市立大学
8九州大学
9福岡大学
10九州大学温泉治療学研究所
pp.608-619
発行日 1975年7月1日
Published Date 1975/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201461
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魚鱗癬は,比較的よく経験される遺伝性角化異常症で,遺伝形式の相違に従つていくつかの病型に分類されている1).
魚鱗癬の発生機序については,現在なお不明な点が多く定説はないが,最近のアメリカ学派を中心とするケラチン生合成の研究を基礎にした魚鱗癬様皮膚疾患の発生機序についての考え方は,従来の単なる臨床形態学的分類によるものではなく,ケラチン生合成の機序の異常として,魚鱗癬様皮膚疾患を把握しようとしている.すなわち,遺伝形式の相違と臨床像は,非常によく相関しており,ケラチン生合成の機序の異常も,その臨床像とかなり相関したものとして理解できるように思われている.すなわち魚鱗癬を優生遺伝をする尋常性魚鱗癬と,劣性遺伝をする先天性魚鱗癬に大別し,さらに先天性魚鱗癬を非水疱型と水疱型に分けている.
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