皮膚臨床—病理カンファレンス(2)
Malignant eccrine duct epithelioma?
池田 重雄
1
,
今井 清治
1
1埼玉医科大学皮膚科
pp.398-399
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201305
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症例 74歳 家婦
現病歴と現症 約40年前,頭頂部に小指頭大の結節を生じたという.20年前同部が物にぶつかりかなりの出血を見た由.以後同腫瘤は徐々に増大,10年前某病院を受診,外用療法を受けるも軽快せず.最近急速に増大し,鮮紅色を呈する拇指頭大の腫瘍となつた.頭頂部に39×37×20mm,半球状に隆起した腫瘤が認められ,表面は紅色ビラン面,粗大顆粒状乃至乳頭状を呈し,一部に血痂の付着をみる.僅かの刺激で容易に出血をみる.領域リンパ節腫脹(転移)はみられない(図1).
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