皮膚臨床—病理カンファレンス(2)
Apocrine duct epithelioma?—Organoid nevus上に発生した
池田 重雄
1
,
中山 坦子
2
1埼玉医科大学皮膚科
2東京大学分院皮膚科
pp.396-397
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201304
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症例 31歳 男子
現病歴と現症 生来,頭頂部に淡黄褐色,脱毛性局面あり,15歳頃より表面が不規則疣贅状,plateau状に隆起.最近2〜3年来,更にその上に半球状の腫瘤発生.物に触れると易出血性.頭頂に鳩卵大,皮面より1〜2mm plateau状に隆起し表面凹凸不正細顆粒状,ろう様光沢を示す局面と,その病巣内後方の辺縁部に大豆大,ピンク色を呈する半球状腫瘤があり,一部ビラン・出血を示し血性痂皮を付着している(図1).
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