Japanese
English
原著
外科的侵襲によつて皮疹が増悪したと考えられる水痘の1例
A CASE OF VARICELLA HAVING INCREASED IN NUMBER OF THE LESIONS AROUND A SKIN GRAFT AREA
谷垣 武彦
1
,
小塚 雄民
1
Takehiko TANIGAKI
1
,
Takehito KOZUKA
1
1大阪大学皮膚科学教室
1Departmemt of Dermatology, University of Osaka, School of Medicine
pp.293-296
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201286
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
4歳,男子.腹部に水痘様皮り参が2個あり,その時に小耳症の手術の)ため右大腿部から植皮片を採取した.2〜3日後に植皮片を採取したまわりに水疱が多発した.初代人胎児細胞を使用して,皮疹の内容液を材料にウイルス分離操作を行い分離されたウイルスの生物学的性状からvaricella-zoster virusと同定した.皮疹が少なくてもウイルス血症を起こしていると考えられる患者に外科的侵襲その他の皮膚刺激が加わるとウイルス性皮疹が増悪することを報告した.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.