発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005251880
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29歳男.長男が水痘に罹患した日から16日後に発熱,咽頭痛が出現し,翌日発疹・咳嗽を来たした.体温39.5℃で,全身に小水疱発疹が多発し,咽頭に発赤を認めた.白血球数8300,異型リンパ球1%で,水痘・帯状ヘルペス抗体価は入院時4未満(CF法),2週間後64倍と有意な上昇を認めた.胸部X線では両側に淡い小結節影を,CTで多発する5mm大の辺縁の淡い粒状影を認めた.水痘による肺炎と診断し,aciclovirを1日750mg,1週間投与し,二次感染の発症予防のためcefpirome sulfateを1日2g,1週間投与した.第4病日には解熱し,第7病日に発疹は痂皮化して退院した.2週間後のCTで小結節影は縮小していた
©Nankodo Co., Ltd., 2005