Japanese
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特集 基底膜
Ⅰ 総説—基底膜
THE BASEMENT MEMBRANE
相模 成一郎
1
Seichiro SAGAMI
1
1大阪大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, University of Osaka School of Medicine
pp.669-676
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200827
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基底膜の形態
光学顕微鏡でPAS—陽性であるところの基底膜は電顕でみるとbasement laminaとbasementlamellaとに識別される。
Basement laminaは"basal membrane"97),"adepidermal membrane"または"adepithelial membrane"92)とも呼ばれ,上皮細胞の細胞膜より200〜300A隔たり,それに平行した帯状構造を示している。その巾は800〜2,000Aでunitmembraneではない。中心部はオスミウム好性が強く,その巾は500〜1,500Aでこれをlaminadensaと呼んでいる38,113)。これに反し,両端の巾100〜200Aはオスミウム好性が弱いためlamina rara s. lucidaとよばれている113)。このようにbasement laminaは3層構造をなしている3〜6,46,47,84,105,111,112)。
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