Japanese
English
展望
皮膚腫瘍
TUMORS OF THE SKIN
三木 吉治
1
Yoshiharu MIKI
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University Medical School
pp.565-579
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200156
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皮膚を構成するものには外胚葉性の表皮,表皮附属器,胎児神経櫛細胞に由来するとされる色素細胞,および,これらを裏打ちする中胚葉性の真皮成分である結合織,血管,リンパ管,起毛筋,細網リンパ系のほか,皮膚神経などがある。これらの各々から,また,これらの要素が種々の割合に組み合つて多種類の皮膚腫瘍が見出されている。
一般に皮膚腫瘍を検索する上で好都合な点は,両眼視によつて直接その臨床像を完全に把握出来るのみならず,組織片を随時に採取して組織学的,組織化学的検索に供し,経時的な変化を追求出来ること,また,組織片の体外培養によつて生きた腫瘍細胞を細胞学的,細胞化学的に比較観察出来ることである。
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