Japanese
English
原著
ビスフェノールスルホンによるアレルギー性光接触皮膚炎の1例
A CASE OF ALLERGIC CONTACT PHOTODERMATITIS DUE TO BISPHENOLSULFONE
川津 友子
1
,
三木 吉治
1
,
田部 和久
2
,
門林 宗男
2
Tomoko KAWATSU
1
,
Yoshiharu MIKI
1
,
Kazuhisa TABE
2
,
Muneo KADOBAYASHI
2
1愛媛大学医学部皮膚科学教室
2大阪大学医学部附属病院薬剤部
1Department of Dermatology, Ehime University School of Medicine
2Pharmacy of Osaka University Hospital
pp.231-236
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201712
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要約 41歳男性.フェノール誘導体のビスフェノールスルホン製造研究に従事して約2カ月後,顔面にはじまり,両手背に軽度瘙痒のある紅色皮疹を発生.以後再発をくり返し慢性に経過し,光パッチテストで0.001%(1×10−5)の低濃度まで陽性を呈したため,ビスフェノールスルホンによるアレルギー性光接触皮膚炎と診断した.患者は原因物質との接触を絶つた後も,数年に亘り日光照射により再発しpersistent light reactorと考えられた.またo-アミノベンスルホン酸,p-ハイドロキシベンゼンスルホン酸,ビチオノールに光交叉感作を示した.
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