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Rinsho Hifuka Volume 68, Issue 7 （June 2014）

臨床皮膚科 68巻7号（2014年6月発行）

Japanese English

症例報告

マキサカルシトール軟膏密封療法が奏効した限局型汗孔角化症の1例 A case of a localized type of porokeratosis successfully treated with occlusive dressing technique of maxacalcitol ointment 村岡聡介 ¹ , 佐藤隆亮 ² , 赤坂俊英 ² , 林正康 ³ Sosuke MURAOKA ¹ , Ryusuke SATO ² , Toshihide AKASAKA ² , Masayasu HAYASHI ³ ¹秋田県厚生農業協同組合連合会かづの厚生病院皮膚科 ²岩手医科大学皮膚科学教室 ³秋田県厚生農業協同組合連合会かづの厚生病院形成外科 ¹Division of Dermatology, Kazuno Kosei Hospital, Akita, Japan ²Department of Dermatology, Iwate Medical University, Iwate, Japan ³Division of Plastic and Reconstructive Surgery, Kazuno Kosei Hospital, Akita, Japan キーワード：汗孔角化症 , 限局型 , マキサカルシトール , 密封療法 Keyword: 汗孔角化症 , 限局型 , マキサカルシトール , 密封療法 pp.511-514

発行日 2014年6月1日 Published Date 2014/6/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104048

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要約　66歳，男性．初診5年前から右5指に無症状の紅色皮疹が出現した．初診時，右5指に2.5cm大の境界明瞭な鱗屑を伴う紅色局面を認め，辺縁は隆起していた．病理組織学的にcornoid lamellaを認め，限局型汗孔角化症と診断した．外科的切除を希望しなかったため，マキサカルシトール外用にて加療するも不変であり，同剤の密封療法を行ったところ1年ほどで略治した．限局型汗孔角化症の活性型ビタミンD₃外用剤による治療報告は少なく，さらなる症例の蓄積が待たれる．