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特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
2.皮膚疾患の病態
好塩基球と皮膚アレルギー
Basophils and allergic skin diseases
佐藤 貴浩
1
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校皮膚科学講座
1Department of Dermatology, National Defense Medical College, Tokorozawa, Japan
キーワード:
cutameous basophil lypersensitivity
,
痒疹
,
アトピー性皮膚炎
,
好酸球性膿疱性毛包炎
Keyword:
cutameous basophil lypersensitivity
,
痒疹
,
アトピー性皮膚炎
,
好酸球性膿疱性毛包炎
pp.47-51
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103613
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要約 好塩基球はその機能においてマスト細胞と類似している点が多く,それゆえ長い間マスト細胞の影に隠れた存在であった.しかし近年になって好塩基球が自然免疫や獲得免疫においてマスト細胞とは異なった独自の役割を果たすことが次々とわかってきている.ヒト皮膚疾患における好塩基球の知見もこれまで乏しかったが,最近になってアトピー性皮膚炎,蕁麻疹,痒疹,虫刺症,寄生虫疾患,類天疱瘡,薬疹などにおいて好塩基球浸潤がみられることがわかってきた.これらの皮膚疾患の病態解析に際しては今後好塩基球を考慮していく必要があるかもしれない.
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