連載 Clinical Exercise・66
Q考えられる疾患は何か?
金原 拓郎
1
1金原皮膚科医院
11
pp.101-102
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103548
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症例
患 者:2.5か月,男児.満期産,経腟分娩で出生時は特に異常なし.母親16歳,父親17歳.
主 訴:顔面,体幹,四肢の浮腫性紅斑と水疱
家族歴・既往歴:特記すべき事項なし.
現病歴:初診の7日前より顎下部に小水疱を伴う小豆大の浮腫性紅斑が出現し,徐々に体幹,四肢,掌蹠に拡大してきた.顔面,耳介,手掌足底には緊満性小水疱も出現した.その後,紅斑が環状に拡大し癒合傾向を認めた.
現 症:顔面,体幹,四肢に緊満性の小水疱を伴う環状の浮腫性紅斑を認めた(図1a).掌蹠には緊満性大水疱も認めた(図1b).口腔粘膜に異常は認めなかった.
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