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特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012
5.皮膚科医のための臨床トピックス
FDEIAにおけるω-5グリアジン検査
FDEIA and omega-5 gliadin-specific IgE test
森田 栄伸
1
,
千貫 祐子
1
Eishin MORITA
1
,
Yuko CHINUKI
1
1島根大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,Shimane University Faculty of Medicine,Shimane,Japan
キーワード:
小麦
,
FDEIA
,
ω-5グリアジン
,
CAP-FEIA
,
加水分解小麦
Keyword:
小麦
,
FDEIA
,
ω-5グリアジン
,
CAP-FEIA
,
加水分解小麦
pp.147-149
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103267
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要約 食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis:FDEIA)は本邦では小麦が原因となる場合が多い.小麦の原因抗原の解析の結果,ω-5グリアジンおよび高分子量グルテニンが主要抗原であることが明らかにされている.リコンビナントω-5グリアジンを用いたCAP-FEIAは成人の小麦が原因となるFDEIAの血清診断にきわめて有用で,2010年10月から保険適用されている.成人の小麦によるFDEIAの診断において90%以上の感度を持つが,20歳未満の患者では陽性率約50%である.ただし,近年アウトブレイクした加水分解小麦に感作されたFDEIA患者では,その多くが陰性となる(本号8頁参照).
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