Japanese
English
症例報告
コリン性蕁麻疹出現から,10数年の経過で生じた特発性純粋発汗機能異常症の1例
A case of idiopathic pure sudomotor failure after 10 odd years onset of cholinergic urticaria
大西 正純
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Masazumi ONISHI
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Iwate Medical University,Morioka,Japan
キーワード:
特発性純粋発汗機能異常症
,
無汗症
,
蕁麻疹
,
アセチルコリン
Keyword:
特発性純粋発汗機能異常症
,
無汗症
,
蕁麻疹
,
アセチルコリン
pp.843-846
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103066
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要約 31歳,男性.15歳頃より運動後にピリピリした痛み,かゆみを持つ発疹がときおり出現していた.10数年経過し,全身の無汗を生じた.温熱,薬物による誘発試験は陰性であり,明らかな基礎疾患を欠き,組織学的に汗腺の異常がみられないことなどより,特発性純粋発汗機能異常症と診断した.自験例は発疹の出現から長期間経過後に無汗が出現し,治療により発汗がみられた後も有痛性の発疹が継続した.発疹の出現が心理的ストレスを伴う場面でのみ出現していることから,心理的因子が発疹の出現に関与していたと考えた.
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