Japanese
English
症例報告
プレミネント®(合剤中のヒドロクロロチアジド成分)による光線過敏型薬疹の1例
A case of photosensitivity drug eruption due to Preminent®containing hydrochlorothiazide
影山 葉月
1
,
鈴木 倫子
1
,
谷岡 書彦
2
,
岩瀬 正紀
3
Hazuki KAGEYAMA
1
,
Noriko SUZUKI
1
,
Fumihiko TANIOKA
2
,
Masanori IWASE
3
1磐田市立総合病院皮膚科
2磐田市立総合病院臨床検査科
3いわせ医院
1Division of Dermatology,Iwata City General Hospital,Iwata,Japan
2Division of Pathology,Iwata City General Hospital,Iwata,Japan
3Iwase Clinic,Iwata,Japan
キーワード:
光線過敏型薬疹
,
プレミネント®
,
ヒドロクロロチアジド
Keyword:
光線過敏型薬疹
,
プレミネント®
,
ヒドロクロロチアジド
pp.554-558
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102660
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要約 76歳,女性.高血圧治療のためヒドロクロロチアジド成分を含むプレミネント®を約3週間内服後,露光部に掻痒を伴う浸潤性紅斑が出現した.病理組織所見では表皮真皮境界部および真皮上層にリンパ球・組織球を主体とする細胞が浸潤し,表皮内の一部に海綿状態,表皮基底層部には液状変性も認めた.光線テストではUVA領域2.5Jで陽性となり,プレミネント®による光線過敏型薬疹が疑われた.同薬剤を中止したところ,約3週間で皮疹は消失した.最新の循環器領域での高血圧治療ガイドラインにおいて,降圧薬とサイアザイド系利尿薬の併用が推奨されるようになった.その結果,サイアザイド系利尿薬成分による光線過敏型薬疹の発生が今後さらに増加すると考えられる.
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