Japanese
English
症例報告
ヒドロクロロチアジドによる光線性白斑黒皮症の1例
A case of leukomelanoderma due to hydrochlorothiazide
村田 朋子
1
,
神田 憲子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
Tomoko MURATA
1
,
Noriko KANDA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
光線性白斑黒皮症
,
ヒドロクロロチアジド
Keyword:
光線性白斑黒皮症
,
ヒドロクロロチアジド
pp.143-146
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101587
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要約 54歳,男性.単心室症,慢性心不全のため,2002年10月14日よりヒドロクロロチアジド(ダイクロトライド®)25mg/日の内服を開始した.2003年5月頃に手背,眼囲に紅斑が出現し,その後色素沈着となった.6月には顔面にも色素沈着を生じ,さらに色素脱失も混じるようになり,8月19日に当科を受診した.UVAのMED(最小紅斑量)は3.7J/cm2と低下がみられ,光線性白斑黒皮症を疑い,9月22日よりヒドロクロロチアジドを中止した.約2週間後にMED,皮疹とも改善傾向を示した.ヒドロクロロチアジドによる光線過敏症の結果,白斑黒皮症を生じる機序について考察した.
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