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特集 最近のトピックス2010 Clinical Dermatology 2010
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
処方せん医薬品から外れた皮膚科外用薬
The revised Pharmaceutical Affairs Act removed external medicines from prescription drugs in Japan
大日 輝記
1
Teruki DAINICHI
1
1久留米大学医学部皮膚科学
1Department of Dermatology,Kurume University School of Medicine,Kurume,Japan
キーワード:
外用薬
,
処方せん医薬品
,
改正薬事法
,
一般用医薬品
,
スイッチOTC
Keyword:
外用薬
,
処方せん医薬品
,
改正薬事法
,
一般用医薬品
,
スイッチOTC
pp.174-176
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102597
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要約 2005年の薬事法改正で,ステロイド外用薬を含む大部分の医療用外用薬は,販売に医師の処方が必要な「処方せん医薬品」から外された.既にこれらの薬剤は処方なしで合法的に販売でき,厚生労働省も販売を指導している.厚生労働省は同時に,医療用医薬品の一般用医薬品への転用(スイッチOTC)を積極的に進めており,抗真菌外用薬ではほぼ終了した.さらに2009年の法改正で,同一品が一般薬として販売される医療用外用薬のほとんどが,薬剤師がいなくても販売できる,第二類医薬品に区分された.以上の事実から,医療用外用薬の一般薬への完全転籍という将来像が浮かび上がる.混合診療推進の流れの中,これらの薬剤を用いる皮膚科診療は自由診療となり,治療薬のほとんどは,スーパーマーケットやコンビニエンスストアで患者が直接購入することになる可能性さえある.患者をリスクから守り,本邦の医療を後退させないため,皮膚科医の存在意義がいっそう問われている.
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