Japanese
English
症例報告
半球状を呈した基底細胞癌の1例
A case of hemispherical basal cell carcinoma
鈴木 琢
1
,
皆見 春生
2
Taku SUZUKI
1
,
Haruo MINAMI
2
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
2河北総合病院皮膚科
1Department of Dermatology,Toho University Medical Center Ohashi Hospital,Tokyo,Japan
2Department of Dermatology,Kawakita General Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
有茎性
,
基底細胞癌
Keyword:
有茎性
,
基底細胞癌
pp.1002-1004
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102165
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要約 64歳,女性.2003年2月より右側頭部に結節が出現,徐々に拡大したため,2004年8月受診した.右側頭部に12×10mm大の半球状に隆起した弾性やや軟の褐色の単発性結節を認め,表面に黒色点が散在し,頂部に痂皮が付着していた.病理組織では,表皮より連続性または不連続性に好塩基性の基底細胞様細胞が充実性の胞巣を形成し,腫瘍辺縁では索状に配列していた.間質との間には裂隙を形成し,囊腫状・角化構造なども認めた.全摘し,再発は現時点ではない.潰瘍形成のない有茎性ないし半球状を呈した基底細胞癌の過去の本邦報告59例を集計し,基底細胞癌全体の統計との比較・検討を行ったところ,発症部位の分布に差異が認められた.
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