Japanese
English
症例報告
ナローバンドUVB療法が奏効した急性痘瘡状苔癬状粃糠疹の1例
A case of pityriasis lichenoides et varioliformis acuta successfully treated with narrowband UVB
古北 一泰
1
,
久保 宜明
1
,
飛田 泰斗史
1
,
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
Kazuhiro FURUKITA
1
,
Yoshiaki KUBO
1
,
Yasutoshi HIDA
1
,
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
1徳島大学大学院感覚運動系病態医学講座皮膚科学
1Department of Dermatology, The University of Tokushima Graduate School of Medicine, Tokushima, Japan
キーワード:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
,
ナローバンドUVB
,
斑状皮膚萎縮症
Keyword:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
,
ナローバンドUVB
,
斑状皮膚萎縮症
pp.366-369
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101991
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要約 20歳,男性.18歳時より,掻痒の強い紅褐色の丘疹が背部に出現し,約3か月間で全身に拡大した.近医で急性痘瘡状苔癬状粃糠疹と診断され,1年間ジアミノジフェニルスルホン(DDS)とステロイド内服で加療されたが皮疹は軽快しなかった.20歳時よりナローバンドUVB照射療法を併用したところ,皮疹は速やかに改善した.その後も2~3週に1回の維持照射で,DDS,ステロイド内服中止後も皮疹の再発はない.本疾患においてナローバンドUVB照射療法は有効である可能性が示唆された.なお,皮疹消退後の斑状皮膚萎縮症様の瘢痕は現在も残存したままである.
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