Japanese
English
症例報告
81歳の修飾麻疹の1例
A case of modified measles of 81 year-old male
福山 國太郎
1
,
堀内 和一朗
1
,
鷲見 浩史
1
Kunitaro FUKUYAMA
1
,
Waichiro HORIUCHI
1
,
Koji SUMI
1
1取手協同病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toride Kyodo Hospital, Toride, Japan
キーワード:
麻疹
,
高齢者
Keyword:
麻疹
,
高齢者
pp.163-165
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101885
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要約 81歳,男性.2006年4月下旬に感冒様症状の後,多形滲出性紅斑を発症し1週間ほどで略治した.初診2日前から全身に丘疹性紅斑が多発し,頭痛,めまい,発熱を伴うようになり,5月16日に初診し,初診時,顔面,前胸部および上背部を中心に米粒大までの丘疹性紅斑が多発していた.口腔内にKoplik斑は認めなかった.翌日には解熱し,4日後には紅斑は消退した.抗麻疹ウイルス抗体はEIA法で,初診時IgM1.31,IgG36.3,2週間後はIgM6.98,IgG128以上であったことから,既感染者にsecondary vaccine failureが起こり,再感染したものと考えた.一般的なワクチン接種後のsecondary vaccine failureによるものとは異なるが,一種の修飾麻疹であったと考えた.
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