Japanese
English
症例報告
皮疹を契機に気管支・肺結核を発見した結節性結核性静脈炎の1例
A case of phlebitis tuberculosa nodosa:bronchi & pulmonary tuberculosis was diagnosed by skin lesion
鈴木 琢
1
,
皆見 春生
1
,
河谷 清美
2
,
角田 裕美
2
,
岡井 隆広
2
Taku SUZUKI
1
,
Haruo MINAMI
1
,
Kiyomi KAWATANI
2
,
Yumi KAKUTA
2
,
Takahiro OKAI
2
1河北総合病院皮膚科
2河北総合病院内科
1Division of Dermatology,Kawakita General Hospital,Tokyo,Japan
2Division of Internal Madicine,Kawakita General Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
結節性結核性静脈炎
,
気管支・肺結核
,
末梢神経障害
Keyword:
結節性結核性静脈炎
,
気管支・肺結核
,
末梢神経障害
pp.731-733
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101752
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要約 37歳,女性.肺結核疑いにて2年前にイソニアジドを予防投与された既往がある.初診2か月前より両下腿に皮疹が出現し,徐々に拡大した.初診時,両下腿に線状の索状硬結とその近傍に浮腫性紅斑を認めた.病理組織学的に,皮下脂肪織の比較的大きな静脈の周囲にリンパ球主体の炎症細胞浸潤,内腔に乾酪壊死を伴い多核巨細胞を含む類上皮細胞性肉芽腫を認めた.結核疹を疑い精査したところ,ツベルクリン反応強陽性,胃液PCR法にて結核菌陽性であった.胸部X線では左上肺野の小粒状影,胸部CTで左肺尖部の散布像を伴う多発小結節,気管支鏡で気管支/肺結核を認めた.以上より,気管支・肺結核を伴った結節性結核性静脈炎と診断した.4剤(INH,RFP,EB,PZA)併用療法が奏効した.
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