Japanese
English
症例報告
放射線技師の右手に生じたBowen病の1例
A case of Bowen's disease on the right hand of the radiological technologist
村田 明広
1
,
松本 義也
2
Akihiro MURATA
1
,
Yoshinari MATSUMOTO
2
1東海記念病院皮膚科
2愛知医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokai Memorial Hospital,Kasugai,Japan
2Department of Dermatology,Aichi Medical University,Aichi,Japan
キーワード:
放射線技師
,
Bowen病
,
反復照射
Keyword:
放射線技師
,
Bowen病
,
反復照射
pp.717-719
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101748
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要約 53歳,男性.キャリア30年の放射線技師で,就業直後より胃透視の際に右手にX線の被曝を繰り返していた.1989年頃より右手背と指の伸側に角化性丘疹が生じた.初診時,右手背は丘疹とともに多形皮膚萎縮の皮疹を呈していた.丘疹からの生検により,Bowen病の病理組織学的所見がみられ,慢性放射線皮膚炎上に生じたBowen病と考えた.最初の5年間で被曝したX線の総吸収線量は概算で3.36Gyであった.少量の反復照射であっても25年後に皮膚悪性腫瘍の発症の危険性がある.
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