Japanese
English
症例報告
糖尿病を合併した柑皮症の1例
A case of carotenosis in a patient with diabetes mellitus
北村 洋平
1
,
籏持 淳
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
山﨑 雙次
1
,
相川 薫
2
,
藤澤 崇行
3
Yohei KITAMURA
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
,
Kaoru AIKAWA
2
,
Takayuki FUJISAWA
3
1獨協医科大学皮膚科学教室
2獨協医科大学病院栄養課
3藤澤皮膚科医院
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University, Tochigi, Japan
2Dokkyo Medical University Hospital, Tochigi, Japan
3Fujisawa Dermatology Clinic, Kanuma, Japan
キーワード:
柑皮症
,
β-カロチン
,
糖尿病
Keyword:
柑皮症
,
β-カロチン
,
糖尿病
pp.500-502
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101693
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要約 46歳,女性.既往に糖尿病あり,食事療法中であった.2005年5月頃に全身皮膚の黄色調を指摘されていたが,同年9月頃より本人も全身の黄染に気付いたため近医を受診し,精査目的のため当科を紹介され,受診した.初診時,全身皮膚は黄色調を呈しており,手掌,手背で顕著であった.眼球結膜の黄染なし.β-カロチン528μg/dl(正常87μg/dl以下)と異常高値を示した.糖尿病により,β-カロチン転換障害をきたしたか,あるいは脂質代謝障害が引き起こされて発症したと考えた.
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