Japanese
English
症例報告
上部・下部消化管出血,腎炎を伴ったアナフィラクトイド紫斑
A case of anaphylactoid purpura with gastrointestinal hemorrhage and nephritis
津福 久恵
1
,
大西 善博
1
,
吉永 英司
1
,
石橋 明
1
,
多島 新吾
1
Hisae TSUBUKU
1
,
Yoshihiro OHNISHI
1
,
Eiji YOSHINAGA
1
,
Akira ISHIBASHI
1
,
Shingo TAJIMA
1
1防衛医科大学校皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,National Defense Medical College
キーワード:
アナフィラクトイド紫斑
,
消化管出血
,
腎炎
Keyword:
アナフィラクトイド紫斑
,
消化管出血
,
腎炎
pp.1073-1075
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101393
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28歳,男性.感冒様症状に続いて,下肢と手関節部に紫斑が出現し,関節痛と激しい腹痛を伴った.組織学的所見は,leukocytoclastic vasculitisの像であった.胃・十二指腸・大腸に広範囲に点状紅斑とびらんを認めたため,プレドニゾロン30mg/日の内服と,血液凝固XIII因子で治療を開始したが反応しなかっため,ソルメドロール(R)500mg/日(3日間)のハーフパルス療法を行ったところ著効した.しかし,尿検査で蛋白と沈さで硝子円柱が持続したため腎生検を施行したところ,紫斑病性腎炎の所見であった.プレドニゾロン40~20mgまで漸減し,抗血小板薬(ペルサンチン(R))との併用で腎症状は1か月で軽快した.
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