Japanese
English
原著
両側性対称性帯状疱疹
Bilateral symmetrical herpes zoster
中井 章淳
1
,
沖 守生
1
Noriaki NAKAI
1
,
Morio OKI
1
1大津市民病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Otsu Municipal Hospital
キーワード:
複発性帯状疱疹
,
両側性対称性帯状疱疹
Keyword:
複発性帯状疱疹
,
両側性対称性帯状疱疹
pp.956-960
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101363
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90歳,女性.2002年4月11日,仙骨部から臀部の両側性に広がる紅斑と小水疱を主訴に当科を受診した.病理組織では小水疱は表皮内水疱を呈し,小水疱の底辺部を中心に単核や多核のballoon cellがみられた.皮疹の分布と病理組織像より両側性対称性帯状疱疹と診断した.アシクロビル(ゾビラックス(R))750mg/日を7日間点滴し,局所はスルファジアジン(テラジアパスタ(R))外用にて神経痛は残さず略治した.複発性・多発性帯状疱疹は1970年以降ではわれわれが調べえた限り,自験例を含め46例であった.両側性対称性帯状疱疹は5例であった.自験例を含む複発性・多発性帯状疱疹と通常の帯状疱疹を文献的に比較したが,好発年齢,性差,基礎疾患,経過・予後,帯状疱疹後神経痛において大きな違いはみられなかった.
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