Japanese
English
原著
汗孔腫(poroma)25例の病理組織学的検討
The histopathological analysis of the 25 cases of poroma
村澤 章子
1
,
木村 鉄宣
2
Shoko MURASAWA
1
,
Tetsunori KIMURA
2
1北海道勤医協中央病院皮膚科
2札幌皮膚病理研究所
1Depertment of Dermatology,Hokkaido Kin-I-Kyo Central Hospital
2Sapporo Institute for Dermatopathology
キーワード:
汗孔腫
,
poroma
Keyword:
汗孔腫
,
poroma
pp.667-671
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101289
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汗孔腫(poroma)25例の病理組織学的検討を行った.上皮成分では,腫瘍細胞の性状は,poroid cellとcuticular cellはすべての腫瘍に存在し,clear cellは4例に存在した.そしてporoid cellが主体の病変が19例,cuticular cellが主体の病変が4例であった.管腔の形態は,エクリン型の管腔が18例,アポクリン型の管腔が7例であった.アポクリン型の管腔では,7例中6例に断頭分泌像がみられた.また,メラニン沈着が18例にみられた.間質成分では,浮腫が8例,肉芽組織が8例,膠原線維の増生が4例にみられた.またメラニン沈着が19例にみられた.随伴所見では,上皮成分では,腫瘍細胞の壊死が3例,多核巨細胞が2例,毛包漏斗部嚢腫様構造が1例,個細胞角化が1例,棘融解像が1例,脂腺細胞様細胞が1例に,また間質成分では,出血が11例,血栓が2例,石灰沈着が1例にみられた.
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