Japanese
English
症例報告
多発性デスモイド腫瘍の1例
A case of multicentric desmoid tumor
福井 利光
1
,
玉田 康彦
1
,
渡辺 大輔
1
,
松本 義也
1
,
原 一夫
2
Toshimitsu FUKUI
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Yoshiya MATSUMOTO
1
,
Kazuo HARA
2
1愛知医科大学皮膚科学教室
2愛知医科大学病院病理部
1Department of Dermatology,Aichi Medical University
2Division of Clinical Pathology,Aichi Medical University
キーワード:
デスモイド腫瘍
,
腹壁外デスモイド
,
筋腱膜線維腫症
Keyword:
デスモイド腫瘍
,
腹壁外デスモイド
,
筋腱膜線維腫症
pp.604-606
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100948
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15歳,男性.2001年頃より左前胸部の皮下硬結に気付き,放置していたが,右肩,左上腕外側および右腹部にも境界やや不明瞭で索状に触れる弾性硬の皮下腫瘤を触知するようになり来院した.MRIによる画像診断では,腫瘤の大部分が脂肪組織内に位置していたが,右肩では一部僧帽筋の筋膜と接していた.病理組織所見では,皮下組織を主座に核異型のない均一な紡錘形細胞が膠原線維を伴い束状に増生しており,免疫染色にてCD34,α-smooth muscle actin(α-SMA)が陰性であったことからデスモイド腫瘍と診断した.
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