Japanese
English
症例報告
腎移植後に発生した乳房Paget病の1例
A case of mammary Paget's disease following renal transplantation
荻田 あづさ
1
,
竹崎 伸一郎
1
,
矢部 朋子
1
,
川名 誠司
1
Azusa OGITA
1
,
Shinichiro TAKEZAKI
1
,
Tomoko YABE
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Nippon Medical School
キーワード:
乳房Paget病
,
乳頭腺管癌
,
腎移植
Keyword:
乳房Paget病
,
乳頭腺管癌
,
腎移植
pp.576-578
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100939
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54歳,女性.1989年(40歳時)に腎移植を受け,移植後より免疫抑制剤(シクロスポリン,アザチオプリン,メチルプレドニゾロン)を長期服用していた.2004年6月より,カリニ肺炎にて当院内科に入院した.入院中,右乳輪の変形と右乳頭部角化性変化に気づき,7月当科を受診した.受診時,右乳頭部の表皮は疣贅状,乳嘴状に角化しており,そう痒はなかった.病理組織像は表皮内に胞体の明るいPaget細胞を認めた.乳房Paget病と診断し,外科にて非定型的乳房切除術を施行した.術後組織標本は,一部に浸潤性の乳癌を認めたが,間質浸潤は軽度であり乳癌取扱い規約上,乳房Paget病と診断された.
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