Japanese
English
症例報告
石灰沈着を伴った多発性陰嚢粉瘤症―多彩な組織所見を呈した1例
A case of multiple scrotal atheromatosis with calcification
岸本 和裕
1
Kazuhiro KISHIMOTO
1
1竹田綜合病院皮膚科
1Division of Dermatology,Takeda General Hospital
キーワード:
皮膚腫瘍
,
陰嚢石灰沈着症
,
表皮嚢腫
Keyword:
皮膚腫瘍
,
陰嚢石灰沈着症
,
表皮嚢腫
pp.457-459
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100911
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56歳,男性.30年前より陰嚢に小結節が出現し,増加してきたため切除した.病理組織学的に嚢腫壁が重層扁平上皮から形成される通常の表皮嚢腫,壁が異物肉芽組織で構成されており内腔の角化物間に石灰沈着像が散見される嚢腫,さらには両病像が混在する嚢腫の3型が確認された.これは,表皮嚢腫から2次的に石灰沈着をきたしたとする続発説を裏付ける所見と考えられた.
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