Japanese
English
治療
慢性蕁麻疹に対するH2受容体拮抗薬併用効果の検証
Effect of combined therapy with H2 antagonist to chronic urticaria
神戸 直智
1
,
宮地 良樹
1
Naotomo KAMBE
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学
1Depertment of Dermatology,Kyoto University Graduate School of Medicine
キーワード:
慢性蕁麻疹
,
H2受容体拮抗薬併用
,
ラニチジン
Keyword:
慢性蕁麻疹
,
H2受容体拮抗薬併用
,
ラニチジン
pp.1204-1206
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100899
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ヒスタミンH1受容体拮抗薬単独による加療で十分な効果を上げることができなかった慢性蕁麻疹患者に対して,H2受容体拮抗薬ラニチジンとの併用を試みた.対象患者30例中,併用により症状が改善と回答した者が14例,併用中止により症状の増悪を認めたため再度併用を開始した者が2名と,約半数の患者でラニチジン併用による効果を確認することができた.H2受容体拮抗薬との併用では,眠気などのH1受容体拮抗薬に依存する副作用の悪化もみられないことから,難治性蕁麻疹のセカンド・ステップの加療として積極的に試みられるべき方法であると思われた.
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