Japanese
English
検査
ラジオ工作用ドリルを用いた開窓法による楔状爪真菌症の診断
Diagnosis of onychomycosis with radio-kit drill
齋藤 卓也
1
,
山田 一雄
2
,
岸本 三郎
3
Takuya SAITOH
1
,
Kazuo YAMADA
2
,
Saburoh KISIMOTO
3
1愛生会山科病院皮膚科
2山田皮膚科医院
3京都府立医科大学皮膚科
1Depertment of Dermatology,Aiseikai Yamasina Hospital
2Yamada Dermatology Clinic
3Depertment of Dermatology,Kyoto Prefectual University of Medicine
キーワード:
ラジオ工作用ドリル
,
開窓法
,
爪真菌症の診断
Keyword:
ラジオ工作用ドリル
,
開窓法
,
爪真菌症の診断
pp.586-587
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100739
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- Abstract 文献概要
楔状爪真菌症ではKOH直接検鏡法での判定がしばしば困難である.その理由として楔状爪真菌症では遠位部には菌が少なく,近位部に菌が多いという局在性がある.歯科用の電動ドリルを用いて開窓する方法があるが,高価で大きく,注意深く取り扱わないと爪床の皮膚を傷つける.高速で回転するために削った爪が飛び散るなど問題も多いので,広く普及しているとは言いがたい.今回われわれは,ラジオ工作用ドリルを用いた簡便,安全,安価な開窓法を実践した.KOH直接検鏡法にて13例中全症例で,胞子状菌要素と短い菌糸の真菌塊を認めた.真菌培養にて13例中7例の培養成功を得た.歯科用の電動ドリルと違い術者の技量によらず,削った爪が飛び散ることなく,安価であり,楔状爪真菌症の診断に有用である.
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