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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
4. 皮膚疾患治療のポイント
Narrowband UVB療法の適応と限界
Adaptation and limitation of narrowband UVB therapy
鳥居 秀嗣
1
Hideshi TORII
1
1社会保険中央総合病院皮膚科
1Social Insurance Central General Hospital
キーワード:
narrowband UVB療法
,
PUVA
,
発癌
,
乾癬
,
白斑
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
narrowband UVB療法
,
PUVA
,
発癌
,
乾癬
,
白斑
,
アトピー性皮膚炎
pp.103-107
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100600
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要約 UVB領域の中でも特に311nm付近の紫外線は,不必要な紅斑反応が少ないため高いエネルギーを照射することが可能で,乾癬に対して極めて有効であり,narrowband UVB(以下,NBUVB)療法として近年注目を浴びている.NBUVB療法は従来のオクソラレンの併用を必要とするPUVA療法と効果が大きく変わらないわりには,オクソラレンを必要としない分簡便であり,副作用も少なく,発癌のリスクも小さいとされている.乾癬を対象に開発された本療法は,白斑やアトピー性皮膚炎,菌状息肉症などをはじめとして,その適応を急速に広げつつある.今後,疾患ごとの特性に応じた照射法や,長期の副作用に対する注意点などをEBMに基づいて検証していく必要がある.
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