Japanese
English
症例報告
片側優位に認められた慢性色素性紫斑の1例
A case of unilateral purpura pigmentosa chronica
斉藤 絵里子
1
,
早川 順
1
,
塩原 哲夫
1
Eriko SAITO
1
,
Jun HAYAKAWA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Kyorin University School of Medicine
キーワード:
慢性色素性紫斑
,
静脈瘤
,
サーモグラフィ
,
片側優位
Keyword:
慢性色素性紫斑
,
静脈瘤
,
サーモグラフィ
,
片側優位
pp.421-423
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100695
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61歳,女性.約1年前より左下腿内側に自覚症状のない皮疹が出現し以後拡大.近医受診しステロイド剤を外用したが,症状増悪し当科受診した.両下腿伸側,特に左下腿内側優位に拇指頭大までの褐色斑が多発,点状出血を伴っていた.さらに,静脈瘤も左側優位に下腿上部から膝窩にかけて認められた.病理組織学的所見は典型的であり,慢性色素性紫斑と診断した.画像検査ではサーモグラフィで左下腿内側の皮疹出現部位に一致した高温域を認めた.皮疹に左右差を生じた原因について,血管系の解剖学的特徴より考察を加えた.
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