Japanese
English
症例報告
下肢に生じた顆粒細胞腫の1例
A case of granular cell tumor on the leg
水野 可魚
1
,
為政 大幾
1
,
岡本 祐之
1
,
堀尾 武
1
Kana MIZUNO
1
,
Taiki ISEI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
,
Takeshi HORIO
1
1関西医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Kansai Medical University
キーワード:
顆粒細胞腫
,
免疫組織化学的所見
Keyword:
顆粒細胞腫
,
免疫組織化学的所見
pp.1221-1223
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100339
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要約
42歳,女性.左膝蓋外側の自覚症状を伴わない,直径15mm大の弾性硬で表面は暗褐色の軽度隆起する結節を主訴に来院した.病理組織では,真皮内に比較的境界明瞭な腫瘍塊がみられ,腫瘍細胞は類円形で細胞質に好酸性顆粒を有する大型の細胞であった.これらの細胞はS-100蛋白染色陽性,neuron-specific enolase 染色陽性であった.以上の所見から顆粒細胞腫と診断した.
顆粒細胞腫は臨床像のみでは皮膚線維腫などとの鑑別が困難であり,またその悪性型も存在するため,良性と思われる皮下結節,皮下腫瘤でも積極的に切除することが望ましい.
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