Japanese
English
症例報告
色素沈着期に炎症期の再発が疑われた色素失調症の1例
A case of incontinentia pigmenti with possible recurrent inflammatory reaction in the third stage
北村 三和
1
,
岡本 祐之
1
,
上津 直子
1
,
堀尾 武
1
Miwa KITAMURA
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
,
Naoko UETSU
1
,
Takeshi HORIO
1
1関西医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Kansai Medical University
キーワード:
色素失調症
,
炎症期
,
色素沈着期
Keyword:
色素失調症
,
炎症期
,
色素沈着期
pp.1165-1167
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100322
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要約
2歳11か月,女児.生後8か月頃より四肢,体幹,顔面に渦巻き状の色素沈着斑が出現してきた.2歳10か月のとき感冒による発熱とともに一過性に皮疹部の潮紅がみられた.初診時,皮疹以外には異常を認めなかった.皮膚生検による病理組織像では表皮基底層の空胞化と真皮上層のメラノファージを認め,色素失調症の色素沈着期と診断した.皮疹部に一致した一過性の潮紅は炎症期の再発として,われわれの知る限りこれまで10例報告されている.
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