トピックス 院内感染の現況とその取り扱い
6.院内感染とリスクマネジメント
中川 俊正
1,2
1大阪医科大学病態検査学
2大阪医科大学病院感染対策室
pp.37-42
発行日 2002年1月20日
Published Date 2002/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902473
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はじめに
院内感染は医療事故同様,医療機関にとっては大きなリスクである。それでは,院内感染対策とリスクマネジメント運動はどう違うのであろうか。既に,行政主導で各医療機関での安全管理運動は始まっており,その中に院内感染対策を包括している施設もあるだろう。筆者は,感染対策とリスクマネジメント運動は別に考える必要があると思う。
本稿では,まず院内感染対策とリスクマネジメント運動の違いを明らかにする。次に,本来の危機管理対応の面から新しい感染対策を説明する。最後に今後感染対策がどう進んでいくのかを考えてみたい。
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