鏡下咡語
気圧と耳鼻咽喉科
柳田 則之
1
1名古屋大学
pp.516-518
発行日 1998年7月20日
Published Date 1998/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901832
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私自身,気圧に関係した研究臨床を行ったのは1972年,突発性難聴に高気圧酸素治療を導入したのが最初である。その際,一時的に中耳の気圧外傷を起こす症例があることを認め,気圧外傷に関する基礎的な研究も併せて開始した。
名古屋大学には,臨床用として大型の高気圧治療室(高気圧治療部)および低気圧シミュレーション装置(環境医学研究所)が装備されており,また実験用にも高気圧および低気圧両者のタンクがあり,これらのチャンバーを利用して気圧に関連する研究臨床を続けてきた。この研究は私共の教室の大きな柱として教室員も多く参加してきた。
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