特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
頸部の手術
4.私の行っている頸部郭清術
齋藤 等
1
1福井医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.153-157
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901478
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はじめに
1991年に米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会で承認された分類(表1)をみてもわかるように,頸部郭清術といってもいろいろある。Nプラスの時は原則として,根治的頸部郭清術を行い,Nマイナスの時にはその変法を行っている。Nプラスの時でも,転移リンパ節が内頸静脈から剥離できれば,内頸静脈を保存し,副神経も保存している。したがって,筆者が比較的多く用いている頸部郭清術は,内頸静脈と副神経を保存する根治的頸部郭清術変法(modified radical neck dissection)であるので,これらを中心に述べてみたい。
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