特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
喉頭の手術
2.喉頭部分切除術 1)喉頭垂直部分切除術
鈴木 晴彦
1
1千葉県がんセンター頭頸科
pp.115-119
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901471
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はじめに
喉頭は発生学的に,supraglottic (左右),glottic(左右),subglotticの5つの区画から成立する。これらは局所リンパ流の観点からみても大体独立している。したがって,喉頭部分切除術は腫瘍の進展範囲に応じ,その1つないしは複数の区画を切除し,喉頭のもつ3機能(呼吸,発声,嚥下)を保存させ得るものであり,合理的な手術法といえる。
1834年Brauerが初めて試み,1956年Leroux-Robertが集大成し,その後も諸家による様々な方法が多数報告されている。
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