連載エッセイ 【Klein aber Mein】・17
Schwartze氏手術とその意義・炎症は経過すれば治る
浅井 良三
1,2
1神戸大学
2兵庫医科大学
pp.1138-1139
発行日 1995年12月20日
Published Date 1995/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901283
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小児の急性中耳炎で耳後部に膿瘍を形成してくることがある。耳後部切開排膿が行われ,その後この膿瘍が乳様蜂窠由来とわかり,含気蜂窠開削が行われた。これがSchwartze氏手術の由来と聞いている。急性中耳炎の手術として発展した。
中耳は耳管,鼓室,乳様蜂窠の総称で,蜂窠が最も大きい。その炎症を乳様蜂窠炎(mastoiditis)と別称して診断・治療は重要視された。その手術をSchwart-zeの手術と称し耳科の研修として鼓膜穿刺と並び早期に教育された耳科臨床の第一歩である。
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