トピックス ウェゲナー肉芽腫症の診断と治療
3.診断と治療—内科の立場から
谷口 敦夫
1
,
柏崎 禎夫
1
1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター
pp.925-931
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901217
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はじめに
ウェゲナー肉芽腫症(Wegener's granuloma-tosis,以下WG)は抗好中球細胞質抗体(antineutro-phil cytoplasmic autoantibody,以下ANCA)の発見,免疫抑制剤を用いた効果的な治療法の開発に伴い,今日,血管炎症候群のなかで最も話題になっている疾患の1つである。その主病変は耳鼻咽喉科領域に分布することが多いが,肺,腎病変を高率に合併するため,全身性疾患として把握する必要がある。そこで本稿では主に内科的立場からWGの診断と治療について述べる。
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