トピックス 耳管機能とその評価
6.TYMPANOGRAMと耳管機能
小林 俊光
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.541-547
発行日 1994年6月20日
Published Date 1994/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900939
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はじめに
最近,耳管機能検査装置が開発され,耳管機能あるいは中耳の換気能に対する関心が高まっている。しかし,現在でもつねに耳管機能を的確に評価することは容易でない。
ティンパノグラムのピークは中耳圧を表し,これが大気圧付近にあれば,中耳の圧平衡能ひいては耳管機能は正常であると考えられることから,非穿孔耳では耳管機能の評価においてティンパノメトリーは不可欠の検査といえる。
本項では最初にティンパノグラムのピークに影響を与える因子につき述べる。さらにインピーダンスオージオメーターにより耳管機能をどこまで推定可能か述べる。
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