特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法
21.嗄声
福田 宏之
1
1慶應義塾大学病院耳鼻咽喉科
pp.81-84
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900384
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定義
音声(発声)障害のカテゴリーに入るもので声の性質の障害である.一般的には声に雑音成分が含まれた状態を意味する.従ってけいれん性発声障害のように発声の仕方の障害などは含まない.ただし,雑音成分は顕著でなくともその年齢や性にそぐわない場合は嗄声として差し支えないだろう.たとえば女性における男性ホルモンによる男性化音声(androphonia),変声期障害などは広い意味で嗄声としてもよい.
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