目でみる耳鼻咽喉科
非典型部位に生じた悪性リンパ腫
浅井 昌大
1
,
水野 正浩
1
,
菅澤 正
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.374-375
発行日 1990年5月20日
Published Date 1990/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900063
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悪性リンパ腫は,耳鼻咽喉・頭頸部領域に好発するが,主に頸部リンパ節・Waldeyer輪に発生し,他の部位に生ずることは比較的稀である。最近5年間の当科における悪性リンパ腫49症例のうち,頸部リンパ節・Waldeyer輪原発が36例であり,他の部位に生じたものは12例であった。その内訳は,鼻副鼻腔8例・耳下腺2例に今回呈示する2例である。鼻腔・口腔・喉頭に多発する病変を有する,稀な例であったが,各々の部位での発現形式は参考となるので以下に示す。
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