トピックス 音声外科
音声外科におけるレーザー・サージャリー
吉田 哲二
1
1久留米大学医学部耳鼻咽喉科
pp.111-115
発行日 1990年2月20日
Published Date 1990/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900019
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
レーザー手術が,耳鼻咽喉科,頭頸部外科領域において,初めて応用された部位は喉頭である。その後音声外科における有力な治療法の一つとしてレーザー手術を発展させたのは,StrongやJakoらのボストングループである。今日音声外科におけるレーザー手術の適応と限界,手術手技,術後の発声機能について,ほぼ確立されたといっても過言ではない。
レーザー光は魔法の光ではない。その正しい適応や手術手技を知らなければ,術後の発声機能は悲惨なものとなる。そこで本稿では,音声外科におけるレーザー手術の適応と限界,正しい手術手技,術後の発声機能について述べる。なお音声外科におけるレーザー手術は通常ラリンゴマイク巨下に,炭酸ガスレーザーを用いて行われるので,以下ラリンゴマイクロサージャリー下のCO2レーザー手術について述べる。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.