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早いもので,2023年が過ぎようとしていますね! 皆さんにとって2023年はどのような年でしたでしょうか? 新型コロナウイルス感染症の5類への移行は,われわれ医療者にとって間違いなくとても大きな変化でした。国内外の学会に直接行き,仲間たちに会い,楽しく語らい合う時間をとれるようになりました。診療では患者の受診控えという状況はなくなったと思いますが,一方で新年度の耳鼻咽喉科新入局者は200人の大台を割ることが予想されています。働き方改革もいよいよ2024年4月から始まり,より厳密な労働時間の管理が必要になるでしょう。働く人員が減って,かつ働く時間も減る状況では,さまざまなアクティビティを維持するために勤務内容の見直しや工夫が必須なのは自明です。新人勧誘という点からは,他科に比べて「冴えない」「落ち目」の科という評判が一度確立してしまうと,それを覆すのは容易ではありません。悪循環に陥ることなく,もう一度上昇の気流に乗せるためには,きっと多方面からの改善が求められますが,それが可能な時期はまさにいましかないのかもしれません。ぜひ「楽しい」耳鼻咽喉科・頭頸部外科をめざし,一緒に楽しく働く人たちが集まる集団にしていけたら,と思っています。
11月末には韓国より悲しいニュースが飛び込んできました。ソウル国立大学耳鼻咽喉科頭頸部外科の主任教授を務められ,韓国の耳科学を牽引していらしたSeung Ha Oh先生が突然ご逝去されました。いま韓国からの帰国の最中にこのあとがきを記載していますが,韓国の友人たちは悲しみに打ちひしがれるともに,リーダーを突然失った亡失感に苛まれていました。よい仕事を長年していくには,やはり健康第一です。皆さまにはぜひ健康に留意してご活躍いただきたいと思っております。
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