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先日,神戸で開催されました第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会に現地参加してきました。コロナ感染の勢いが全国的に少しずつ弱くなっているなか,久しぶりに多数の会員の先生方が現地参加されている学会であったと感じました。広い第1会場,第2会場も座席が多く埋まっていて,ランチョンセミナーも満席となっていたところがありました。Web会議の良さもありますが,久しぶりの現地参加は,他大学の多くの先生方に直接お会いできる貴重な機会となり,Webだけでは到底行うことができない交流をもつことができました。本号が発行される6月末は,7月31日までのオンデマンド配信が続いている真っ只中であると思います。現地に参加された先生方も,参加されなかった先生方も,オンデマンド配信でまだまだ学ぶことができます。ぜひご視聴なさってください。
さて,今月の特集は,ウイルス感染です。新型コロナウイルスの感染拡大が生じたこの2年間ほど,ウイルスやワクチンが注目されたことはなかったと思います。mRNAワクチンという新しい概念が,これほど早く実用化されるとは思ってもいませんでした。私は,2回目のワクチン接種後,しばらくして帯状疱疹に罹患しました。因果関係はわかりませんが,重度の帯状疱疹症状が数か月でようやく過ぎ去ったあと,中年以降の接種を勧めた帯状疱疹ワクチンの企業広告を見かけました。罹患後となっては時すでに遅し,ですが,ワクチンの重要性を再認識する経験が続いています。ワクチンには副作用が一定の確率で生じうるのも事実ですが,正しい理解のもと,ワクチン接種の意義を正しく伝えていくことも重要だと感じています。本特集号は,ウイルス感染症に関して,各領域の専門の先生方にご執筆いただきました。タイムリーに幅広く正しく学ぶことができる素晴らしい特集号となっています。ぜひご一読ください。
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