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特集 外来診療のテクニック—匠に学ぶプロのコツ
《口腔・咽喉頭・頭頸部疾患》
咽喉頭異常感症に対する問診のツボ
Interview points for the diagnosis of globus pharyngeus
桑原 達
1
,
折舘 伸彦
2
Tatsu Kuwahara
1
,
Nobuhiko Oridate
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
2横浜市立大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
咽喉頭異常感
,
胃食道逆流症
,
喉頭アレルギー
,
心身症
Keyword:
咽喉頭異常感
,
胃食道逆流症
,
喉頭アレルギー
,
心身症
pp.450-453
発行日 2022年5月20日
Published Date 2022/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203045
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POINT
●異常感の訴えは主観的なものであり,「のどがイガイガする」「何か異物があるような感じがする」「なんとなくつまった感じがする」というものが多く,症状の特徴として痛みを伴わないこと,食事により症状が改善すること,摂食時の嚥下では自覚されないことなどがある。
●咽喉頭異常感の原因となる疾患は,局所的要因,全身的要因,精神的要因によるものに大別され,その8割は局所的要因である。なかでも,胃食道逆流症(gastro-esophageal reflux disease:GERD)が最も多く40〜55%を占め,次いで喉頭アレルギーが12〜16%,甲状腺疾患が10%,精神的疾患は5%と報告されている。
●咽喉頭異常感を惹起する疾患が多彩であること,診断法が確立されていないこと,実臨床上は除外診断であることから,器質的疾患を見逃さないように留意すること,器質的疾患が除外された場合には十分に説明して安心させること,が重要である。
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