書評
がんのリハビリテーションマニュアル 第2版—周術期から緩和ケアまで
志真 泰夫
1
1筑波メディカルセンター
pp.145
発行日 2022年2月20日
Published Date 2022/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202917
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今日,がん医療では治療やケアの進歩に伴い,患者の生存期間が延長し,がんと共生する時代となった。
わが国におけるがんのリハビリテーションの黎明期は,2002年に静岡県立静岡がんセンターが開院し,リハビリテーション科が設けられたことに始まる。その時の初代部長は,本書の編者の辻哲也先生である。そして,2010年度診療報酬改定で「がん患者リハビリテーション料」が設けられて,これを契機としてがんのリハビリテーションの成長期が始まった。それから4年を経て「がん対策基本法」(2016年改正)第17条に「がん患者の状況に応じた良質なリハビリテーションの提供が確保されるようにすること」と定められ,がんのリハビリテーションは法的な根拠を持つようになった。そして,本書初版から10年を経て,この間の臨床と研究の成長を踏まえて,第2版が発刊された。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.